2016/03/24

タイの環境における電子レンジ炊飯 その1

タイの環境で「電子レンジ炊飯」

以前は、日本から持ってきた「IH炊飯器」で炊飯していましたが、壊れてからは、炊飯する頻度が少ないので、電子レンジで炊飯しています。

当初は、「ネット情報」や「100円ショップのプラスチック炊飯器」の説明にある方法で試しましたが、それらの方法では、ネットでも言われているように「吹きこぼれが激しい」「芯が残る」問題が有りますので、そうならない炊飯方法を考えました。

一般的に言われている「ふっくらとしたご飯を炊くための洗米後の浸漬」は、行っていません。理由は、通常の炊飯器では、浸漬を行わなくても、そこそこ美味しく炊けているので、先ずは、浸漬なしで、どこまでおいしく炊けるか確認しました。

<炊飯時の条件>
1.電子レンジ: タイで一般的な、「出力800W」のもの。
 出力調整は、10%, 30%, 50%, 70%,100% のダイヤル切り替え。
 タイマーは、ダイヤル式。1分までが、15秒刻み。4分までが、30秒刻み。4分以降は、1分刻み。
2.米: 日系スーパーで購入の「タイ産日本米」。日本産の米は、高くて手が出ません。
3.水: 洗米の1番最初と炊飯時は、1.5リットル、12バーツ程度の「ドリンキングウォーター」。洗米は、水道水。

以下は、1合炊飯時で説明します。
水は、一般的に言われている、米の1.1−1.2倍の量。割りと適当。
炊飯容器は、電子レンジで使える「耐熱容器」や「100円ショップで買ったプラスチックの炊飯器」。
現在は、「沸騰開始の様子が外から確認しやすい」という理由で、「100円の炊飯器」で行っています。
今後、「耐熱ガラス」の方が「蒸らし」時の温度保持力が有りそうなので、そちらに変えることを検討しています。

電子レンジ対応の耐熱容器
ダイソーで購入の炊飯器

<炊飯方法>
1.30%(240W)で、約3分間加熱し、40℃位の温度にする。40℃位に温度を上昇させるのが目的なので、強い出力で短時間に行ってもよいが、コントロールが難しいので、30%(240W)3分で行っています。10%(80W)だと、時間がかかりすぎ。50%(400W)だと、温度コントロールが難しい。
温度の確認は、風呂の入浴温度を基準に指で判断しています。ここでは、蓋はしません。最初の水温により40℃に到達する時間が異なりますので、時間ではなく、温度を確認してから時間を決めて下さい。

2.10W(80W)で3分間位加熱。40℃から60℃の温度帯を4分間位掛けて通過せることが、吸水のコツのようであるので、ここがポイント。4分より短ければ「硬め」。長ければ「柔らかめ」と理解すれば良いでしょう。このプロセス終了時、指に依る確認で、60℃位と感じれば良い。ここでも蓋はしません。1.のプロセスで60℃位にしてから、3分間位放置しても良いかも。私は、レンジのタイマーで時間を管理したいので、最弱の10%出力を使っているだけです。市販のレンジ用炊飯器のマニュアルでは、5分/6分と成っていますが、この時間では、吸水に適切な温度帯を通過する時間が殆ど無いので、芯の有るご飯になるのでしょう。洗米後の浸漬では、15%位の吸水率となっていますので、常温の吸水時間を長くしても、効果は、それほど期待できないでしょう。

3.ここからは、指で温度を確認する状況にないので蓋をします。30%(240W)で、3分間加熱。3分間の意味は、1.から3.のプロセスを、全て、3分刻みで行うと、覚えやすいのと、トータルで、理想とされる炊飯時間10分に近づけるため。90℃位まで温度を上昇させるイメージ。

4.50%(400W)で、約2分間加熱。私の場合、1分30秒から2分の間で、沸騰が始まるので、吹きこぼれる前に切ります。何回か行えば、感覚が分かるでしょう。 ここまでで、トータル11分に成ります。つまり11分掛けて沸騰させているということです。もっと高い出力でも良いでしょうが、急激に沸騰し、吹きこぼれるので注意が必要です。

5.10W(80W)で12分加熱。

6.100%(800%)で30秒加熱し、余分な水分を飛ばす。追い焚きのつもりであるが、効果は、定かではありません。

8.約10分蒸らす。

9.完成。

<まとめ>
40−60℃位の温度に4分間置き、吸水を十分に行うというのがコツです。その結果、沸騰までの時間が約10分になるということです。
私は、余り細かなレンジ管理をしたくないので、沸騰直前以外のプロセスは、全て、3分にしています。

レンジの仕様が異なる場合は、上記内容を守るように各プロセスの出力と時間を調整すれば良いでしょう。
要するに、炊飯器がマイコンでコントロールしていることをマニュアルで行うと言うことです。
電子レンジでは、高級IH炊飯器で行っているような、「高圧力」「対流」は、理論上出来ませんが、タイ産日本米で、そこそこ美味しく炊けています。

<今後の課題>
1.より美味しく炊飯するための「洗米後に浸漬30分以上」のプロセスの効果確認。
2.若干、「水っぽさ」を感じるので、「追い焚き」の時間/タイミング含めた「余分な水の除去」対策。
3.少し、レンジ操作が面倒なので、今後、30%(240W)で、6−9分加熱し、その後、50%(400W)以上で沸騰させるという方法も、レンジ操作の簡素化という意味で、試そうと思っています。理屈上は、40−60℃の温度帯を2分強の時間で通過するので、そこそこ行けそうな気がします。冷蔵庫で少し冷やしてから炊飯すると、加熱時間が多少長くなるので、組み合わせると良いかも。

現状で、ほぼ満足しているので、この先は、何時に成るかは分かりません。


タイの環境における電子レンジ炊飯 その2

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