2020/02/14

タイ語のร(rɔɔ rɯa)の発音方法

日本語のラ行は舌先が上顎の歯茎にベッタリ付きそこから弾いて音を出す。

その位置では歯茎((5)の位置)がスベスベの感触があるはず。
そこから舌尖((10)の位置)を歯茎後部((6)の位置)に移動させるとではスベスベではなくザラザラな感触となるはず。その辺がタイ語のรの調音ポイントになる。
(6)の位置から(7)の位置の間なら発音できるが、位置が高いと舌の移動量が大きくなり舌を動かすのが厄介。慣れてくれば自ずと適切な位置に定まる。


 舌尖を日本語のrの調音位置から舌歯茎後部に移動すると結果として舌先が立ち上がる。意識して舌先を立てるのではなく、舌尖を調音位置に持っていけば自ずと舌先が立つと理解すると良い。

舌先が移動するとき下唇の口角が内側に引っ張られる感触があるはず。少しおちょぼ口的になる。
口の上下の開きは上下の歯が指半分位ラップする。
日本語のrの時より舌先が上がる分下顎が上がる。
これらも舌尖をタイ語のrの調音位置に持っていけば自ずと定まる。

次に上顎のざらつく位置に舌尖の裏側(下側)を付けたまま呼気を送り出す。
舌先が上顎に密着しているので当然ながら呼気は前に出ていかない。
次に舌先を少し離し(強引に離すのではなく力を緩める感じ)同様に呼気を送り出す。今度は何の抵抗もなく呼気が口の外に出て行く。
どちらも音は発生しない。

次に歯茎後部と舌先の隙間を調整しながら呼気を送り出すと摩擦というか舌先がくすぐったい感触があるポイントが見つかるはず。その舌先の位置で有声音(声帯で振動を付加した呼気、母音の元の呼気)を送り出すと舌先が歯茎後部を連打しタイ語のrの音が発生する。

上手く発音できない人は舌先を立てることに意識が集中し舌先が硬くなっているのではないかと想像する。重ねて述べるが調音点に舌先を持っていけば自ずと舌先が立った状態になると理解して欲しい。
鏡の前で舌先を(5)の位置に付けた時と(6)の位置に付けた時の舌の見え方を比較すると良い。(6)の位置に付けた時は舌の裏側が見え舌が立ち上がる/反り返っている事が理解出来るだろう。

歯茎後部と舌先の隙間をコントロール出来ない人は舌先を歯茎後部に軽く付けた状態から舌先に入れた力を抜きながら発音してみると良い。舌先が離れる時に舌先がブルッと震えたらそこが調音点。

それとオペラのような連続した連打音を求めないこと。発音は簡単だがタイ語のrの発音時にそのような長い音を使うことは全くない。タイ語のrは一瞬の短い音。



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